鹿児島ブログ

「おいしいもの」に限らず、心が動いたことや感じたことを自由気ままに書いていきたいと思います。

プロフィール

出身:和歌山(両親の実家は鹿児島)
職種:某IT企業のサラリーマン。
趣味:休日や長期休暇を使って、
ご当地グルメの食べ歩きをする
のが一番の楽しみ。

知覧特攻平和会館へ2017.09

日本人としては、死ぬまでに必ずいかねばならない!
と勝手に思い込んでいる知覧特攻平和会館。
今回は会社の同僚・先輩たち数名で行きました。
先輩は、展示されている一つひとつの資料を見ながら号泣していました。男性です。
私もぐっとくるものがありましたが、さすがに男の号泣の前では、自分の涙も霞んで見えてしまい、涙をこらえました。 先輩は、「入り口にある特攻機の前で記念写真とか撮ってるやつの神経がわからん!」と憤慨しておりました。

毎年夏になると、太平洋戦争の特集が各メディアで取り上げられます。幼いときは、「火垂るの墓」とか何度も見ました。
大人になってから見たもので一番印象に残っているのは「硫黄島からの手紙」です。
太平洋戦争の最激戦のひとつとして知られる硫黄島の戦いを、日米双方の視点から描いた作品です。
栗林忠道陸軍大将を演じていた渡辺謙さん。さすが圧巻の演技でした。
こういう戦時もののドラマや映画を見るたびに、今自分がこうして生きていて、自由に夢や希望をもてることを幸せに思います。
当時の若者たちは夢を持つことさえ、禁じられていたことを思うと心が痛みます。
本当に毎回そう思うのですが・・・。
人間は忘れる生き物です。何日か経って、季節が夏から秋に変わるころにはそんな気持ちも忘れてしまいます・・・。反省です。
だからこそ、流れてくるメディアだけ見るのではなく、時にはこうやって自分の足で行くことが大事なのだと思います。

知覧特攻平和会館

これは、唯一撮影した三角兵舎。
館内から外に出てすぐにありました。
三角兵舎は半地下式になっていて、屋根には偽装用の幼木がのせられていました。
特攻隊員の方達が過ごした場所だと思うと、なんとも言えない気持ちになります。
向かう先は100%死。
生き延びる可能性は1%もない。
それを受け入れた時、人間はどんな気持ちになるのだろう。
館内の映像で、心に残っている映像の一つに特攻隊員が笑顔で写っている写真です。
死を前にしてこんな笑顔を見せるなんて・・・
いろんな背景やその人の心を考えてとても胸が締め付けられました。
今日に生を受けた者として、しっかり責任を果たしていきたいと思います。

知覧特攻平和会館 http://www.chiran-tokkou.jp/